2019年4月16日火曜日

【音楽評】サークル「蝶々結び」ニューアルバム「Deracine-依る辺なき者たちの唄-」

基本的に聞く音楽は、気に入ったアーティストを深堀りするタイプなので、流行っているという理由だけではCD買ったりしないたちです。

それで、ここ1年以上ずっと好きで聴いているのがサークル「蝶々結び」のナナミPさんの民族音楽風ポップス。
もともとは一昨年のTHE VOC@LOiD M@STERで隣のブースになり、ボーマスは参加サークルの作品をDJがかけてくれるのですが、ナナミPさんの曲が聴こえてきて30秒で「あーこれは好きな奴だわー」となり、その場で新譜をゲット、聴いて大いにファンになり、他のアルバムも片っ端から聴くようになりました。

アルバムのヘビーローテーションなんて、音ゲーのアルバムを除くと何年もやっていなかったので、素敵な出会いに感謝したものです。音楽の一期一会はこういうのがイイ。

さて、本題ですが、新作
「Deracine-依る辺なき者たちの唄-」
聴きました



音楽的にはスペイン民謡や南米のフォルクローレが近い雰囲気を感じるんですが、あまり「ジャンルを寄せる」ことにエネルギーは使っていないと感じました。
音源はリアルで良いものっぽいんだけど、楽器の奏法やスケールなどにはそこまで本家の再現にこだわっておらず、アンサンブルも普通に16ビートのドラムが居たり、メロディや展開も日本人の好きなそれと現地のそれを上手くミックスし、独特の世界観に繋がっている秘訣なのかな。

リアル過ぎない民族音楽の音って、良い意味でゲームミュージックっぽさがあって、日本人の記憶に刻まれているんですよね。そこにヒットするナナミさんの作風は、ある意味本物より仕上がっているとも言えます。

「好きな音で自分の好きなメロディとハーモニーを奏でる」

そんな作風を感じました。

それに、速筆なのがスゴイ
進捗メーターがみるみる上がっていくのを横目で見ながら
エンジンが掛かりがとっても悪いワタシは羨ましそうにタイムラインを眺めるのでした…

0 件のコメント:

コメントを投稿